皆さんマンダラチャート(マンダラート)という手法をご存知でしょうか。
マンダラチャートは、自身の目標を明確にしたり、新しいアイデアを発見したい際に、利用すると効果的と言われる手法です。
メジャーリーグで大活躍されている大谷翔平選手も、高校時代に設定した目標を具体化させる上で利用されていたようです。
(出典:スポーツニッポン)
マンダラチャートは、正しく活用できると非常に有効な手法ですが、そんなマンダラチャートにも、上手く活用できないと、いくつかの欠点があります。
本記事では、そんなマンダラチャートの欠点とその欠点を補完する方法をご紹介します。
マンダラチャートを正しく理解して、目標設定に活かせるようになりましょう。
マンダラチャートの概要おさらい
本題のマンダラチャートの欠点とその保管方法をご紹介する前に、マンダラチャートの概要だけ、軽くおさらいしておきます。
本記事では、ある程度マンダラチャートを理解した前提で記載していますので、詳しい説明が必要な方は、下記の記事を参照ください。
下記の記事では、本記事で登場するマンダラチャートのスプレッドシート形式のテンプレートも用意しているので、必要な方は、下記の記事より取得ください。
早速マンダラチャートの概要ですが、マンダラチャート(マンダラート)は、下記のような9✕9のマスのシートを使って目標を明確に設定する手法です。
下記は、実際に大谷選手が学生時代に作成したマンダラチャートの目標例になります。
(出典:スポーツニッポン)
マンダラチャートでは、達成したいメインの目標を9×9のセルの中心に記載します。
その後、中心の周りのセルにメインの目標を達成するために必要な要素を8つ記述します。
マンダラチャートでは、達成したい目標とその目標を達成するために必要な8つの要素の抽出を繰り替えすことで目的を具体化する方法です。
具体的には、マンダラチャートの中心の3×3のセルのブロックに記載した8つのメインの目標を達成するために必要な要素を、下記の図の通り周辺の3×3のセルのブロックの中心にも記載します。
そして、その周辺の3×3のセルのブロックの中心に記載したメインの目標を達成するために必要な要素を周辺のセルでさらに必要な要素に細分化していくことで、目標をより具体的に行動に移せるレベルに落とし込んでいきます。
上記の過程により、マンダラチャートでは、達成したいメインの目標を『メインの目標を達成するために必要な8つの要素』と『その8つのそれぞれの要素を実現するため必要な8つの要素』の掛け算(8×8の)の64の具体的な要素により、目標を具体的なものにしていきます。
マンダラチャートの欠点とは
目標を具体化する上で、非常に便利なマンダラチャートですが、どのような欠点があるのでしょうか。
ここからは、本記事の本題のマンダラチャートの欠点についてご説明していきます。
一般的に、マンダラチャートには、下記のような欠点があると言われています。
- マンダラチャートを正しく理解しないとうまく目的を具体化できない
- 目標達成に必要な要素が9つ以上の場合うまく目的を具体化できない
以下でそれぞれのマンダラチャートの欠点について、詳しくご説明していきます。
マンダラチャートの欠点は正しく理解しないと目的を具体化できない点
マンダラチャートの欠点1つ目は、マンダラチャートの活用法を正しく理解しないと、目的を適切に具体化できない点です。
マンダラチャートでは、メインの目標を達成するために必要な要素を8つに分割し、さらにその8つの要素を達成するために必要な要素を8つの要素に分割していくことで、目的を具体化します。
上記の工程で分かる通り、マンダラチャートのメインの工程は目標を達成するために必要な要素の分割です。
この目的を達成するために必要な要素の分割を適切に行えないと、マンダラチャートは上手く機能しません。
マンダラチャートにて、『お金に関する意識を高める』という要素を更に8つの要素に分割した具体例に考えます。
下記は、いずれも『お金に関する意識を高める』を8つの要素に分割した例ですが、見比べて見ていかがでしょうか。
右側の例の方が、目的をより具体化できていて、具体的な行動に移しやすいと感じるのではないでしょうか。
マンダラチャートはシンプルかつ有効な手段ですが、上記の通り、より適切に目的を分割できるか次第で、結果も大きく変わってきます。
マンダラチャートを使う本人の力量次第で、成果が変わってくるのは、マンダラチャートの欠点の一つと言えます。
マンダラチャートの欠点は目標達成に必要な要素が9つ以上だと上手く活用できない点
マンダラチャートの2つ目の欠点は、目標達成に必要な要素が9つ以上だとうまく活用できない点です。
マンダラチャートで目標を分割する際に、目標を達成するために必要な要素が9つ以上だと、いずれかの要素を切り捨てる必要があります。
それぞれの要素を明確に優先順位付けできるものであれば問題有りませんが、そうでない場合、切り捨てた要素をマンダラチャートで表現できないため、明らかに欠点になります。
また、逆に必要な要素が4つ程度しか洗い出せなかった場合、マンダラチャートを埋めるために無駄な要素を4つ絞り出す必要があります。
マンダラチャートを埋めることを目標にして、無駄な要素でマンダラチャートを完成させていては、元も子もありません。
1つ目の欠点にも繋がりますが、マンダラチャートは使い方を正しく理解して、活用する必要があります。
マンダラチャートの欠点を補完する方法
上記では、マンダラチャートの欠点をご紹介しましたが、マンダラチャートは正しく理解して、活用すれば、目標を明確にするために非常に有用な手段です。
ここでは最後に、マンダラチャートの欠点を踏まえた上で、その欠点をどのように保管してマンダラチャートを活用すればよいかご説明していきます。
マンダラチャートの欠点を目標を具体的に分割して補完
再掲になりますが、下記の2つのマンダラチャートの記入例を見比べた時、右の例の方が実際に行動に移しやすいと感じますが、何が異なるのでしょうか。
2つのマンダラチャートの記入例の違いは、目標達成に必要な要素を具体的に記述できているか否かです。
目的を具体的に記載できれば、行動に移すことも容易になります。
マンダラチャートにおいて、目的達成に必要な要素は、具体的に記述することが非常に大切です。
下記を意識して目的をマンダラチャートを作成すると、目的を達成するために必要な要素を具体的に記述することができます。
- 数字を使って目標を分割する
- 製品名を使って目標を分割する
マンダラチャートを正しく理解して、目的を具体的に分割していくことで、マンダラチャートの欠点を補完していきましょう。
マンダラチャートの欠点を補完できなければ他の手法も検討するのも手
目標が8つより明らかに少なかったり、明らかに多かったりする場合は、マンダラチャート以外の方法を採用することも一つの手です。
マンダラチャートに似た目的を具体化する方法には、マインドマップがあります。
マインドマップは、メインのテーマから派生されるアイデアやワードを線でつなぎながら、自由に記述していく方法です。
このマインドマップを目標を具体化する用途で使った例は下記になります。
マインドマップのフォーマットであれば、目標を達成するために必要な要素が8つより明らかに多くても、少なくても問題なく目的を具体化できることが分かるかと思います。
目標を具体化していく上で、マンダラチャートの欠点をうまく補完できないようであれば、マインドマップ等の別の方法を採用するのも手です。
マンダラチャートの欠点とその補完方法のまとめ
本記事では、マンダラチャートの欠点とその補完方法についてご紹介しました。
マンダラチャートには、欠点もありますが、活用方法を正しく理解して活用すれば、マンダラチャートは非常に有効な手法です。
下記の記事では、マンダラチャートで目的を具体化する人向けに、実践的なマンダラチャートの作り方を解説しています。
また、マンダラチャートのスプレッドシート形式のテンプレートも用意しているので、マンダラチャートを作成される方は、ぜひ下記記事を参照の上、活用ください。
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