コンロ回りの油汚れを落とすのが大変で掃除をさぼってしまいがち。
洗濯しても、洋服の黄ばみなどのタンパク質汚れが落とせない。
など掃除や洗濯に関する悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
本記事では、石鹸百科監修の『すごい!セスキ掃除 これ1本で家中ピカピカ! 』の内容をもとに、化学の力を利用して、汚れを楽々落とす掃除術について紹介します。
実際にセスキ掃除を実践してみましたが、効果は絶大でした。
過去数か月で読んだ本の中で、本の内容を実践して一番効果のあった本だったように思います。
まだ、セスキを使ったことがない方は必見です。
化学の力で楽チン掃除【セスキは本当にオススメ】
セスキは『セスキ炭酸ソーダ』という弱アルカリ性の掃除に利用できる粉末のことです。
セスキと似たような用途で用いられる粉末に、『重曹』があります。
重曹のほうがセスキより知名度が高く、よく掃除に使われているイメージを持っていましたが、実は、セスキは重曹の10倍の洗浄力があると言われています。
また、肌にも優しいので、掃除用途で使うには持ってこいの物質です。
セスキの強み
洗浄力が高く、肌にも優しいセスキは、以下のような強みを持っています。
- 油汚れやタンパク質汚れに対する洗浄力が強い
- 肌に優しい
- 安い
- どこにでも使える
- 環境にやさしい
これまでに伝えたセスキの強みに加えて何点か新しい強みを紹介しました。
環境を選ばずどこにでも使えるのはセスキの強みですね。
また、100円ショップでも購入できるため、お財布にも優しいです。
洗浄剤と汚れのpH
セスキは、弱アルカリ性の粉末であり、油汚れやタンパク質汚れに対する洗浄力が強いとご紹介しました。
洗浄剤とその洗浄剤がどのような汚れに対する洗浄力を持っているかという関係には、水溶液の性質を表すpH(酸性、中性、アルカリ性)が関連しています。
基本的な考え方としては、以下の通りです。
- 酸性の汚れにはアルカリ性の洗浄剤を使えばよい
- アルカリ性の汚れには酸性の洗浄剤を使えばよい
より細かくまとめると以下のようになります。
液性 | pH | 洗浄剤 |
落ちる汚れ、臭い |
酸性 | 2 | クエン酸 |
アルカリ性の汚れ(水垢、アンモニア臭、たばこの臭い、魚の臭い、石鹸カス) |
弱酸性 | 3.0~5.9 | – | – |
中性 | 6.0~7.9 | – | – |
弱アルカリ性 | 8.0~10.5 | 重曹、セスキ |
酸性の汚れ(油汚れ、タンパク質汚れ、手垢、皮脂汚れ、生ごみの臭い、ほこり) |
基本的に、身の回りの汚れは酸性の汚れが多いです。
つまり、セスキで、大体の汚れは落とせます。
セスキ水の作り方と使い方
セスキ水の作り方
身の回りの汚れはほとんど酸性であり、酸性の汚れは、セスキでほとんど落とせると紹介しました。
この万能なセスキを掃除に利用する際には、セスキを水に溶かしたセスキ水を利用します。
セスキ水の作り方は、至ってシンプルで、水とセスキを以下の分量で混ぜるだけです。
- 500mlの水
- 5gのセスキ
より頑固な汚れを落としたい場合には、セスキの分量を増やします。
セスキ水は、作ってから2, 3か月持ちます。
500mlの水で作成しても、2, 3か月もあれば使い切れるので全く問題はありません。
掃除に使用する際には、このセスキ水を霧吹きに入れておくと便利です。
セスキ水の使い方
私が実際によく使用しているセスキの使い方を紹介します。
コンロ回り
コンロ回りの掃除でセスキは大活躍します。
個人的には、コンロ回りの掃除にセスキを用いるのが一番効果的でおすすめです。
セスキ水の使い方はとてもシンプルで、コンロ汚れの油汚れが気になったタイミングでセスキ水を吹きかけて放置しておくだけです。
10分程度放置しておけば、コンロにこびりついた油汚れ浮きあがります。
浮きあがった油汚れをキッチンペーパーでふき取ってあげればきれいさっぱり油汚れを落とせます。
ワイシャツの襟や袖の黄ばみ落とし
次にセスキ水の用途として便利だと感じているのは、ワイシャツの襟や袖の黄ばみ落としです。
こちらも使い方はとてもシンプルで、洗濯前のワイシャツの襟や袖にセスキ水を吹きかけて、ブラシでこするだけです。
何もせずにただ洗剤で洗っただけの状態と比較すると、汚れの落ちが段違いです。
まとめ
- 身の回りの汚れの大体は酸性
- 酸性の汚れはセスキ水を使えば簡単に落とせる
- 安くて、体や環境にも優しいセスキ水を使わない手はない
『すごい!セスキ掃除 これ1本で家中ピカピカ! 』では、セスキ水の活用した掃除方法について、より詳しく説明されています。
興味を持たれた方は、ぜひご覧になってください。
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